食べ歩き紀行

旅先で美味しい物を食べることをこのうえなく愛する皆様のために。

日本一の桜えびを食す「由比」
浜松からJRで約1時間半秋の桜えびを食べに由比まで来た。(桜えびは春と秋に採れる)由比駅より薩峠の入口までの寺尾、東倉沢、西倉沢の地名のある約2・1キロ間に古い町並みが残されているので歩いてみた。西倉沢は薩峠越えを控えて立場(峠の東にある、峠越えを前にした人馬の休息場)があり、ここは現在、西倉沢の本陣(当主 川島六郎氏)といわれている。この地は茶店を営んでいた家々が多い。その為、屋号のある家も多い。明治天皇が小休された柏屋(当主 川島幸男氏)、西のはずれには文人墨客が逗留した藤屋・望嶽亭(当主 松永宝蔵)がある。
藤屋の前には一里塚があり、ここより薩峠へは坂道となっている。薩峠へは一里塚より約1キロ、坂道の西側には峠に向けてびわの木が生い茂り 実の香りをただよわせている。峠より由比の町を見おろせば、広重画「東海道五十三次」の「由比」に描かれた薩峠に出逢う。峠からは駿河湾と富士山が一望できる。
由比駅から蒲原方面に20分ぐらい歩くと由比正雪の実家がある。テレビや映画では悪役だが、地元では悪政を正そうとした英雄である。同じような例では、吉良上野介の愛知県吉良、明智光秀の岐阜県明智、地元では良政を行った立派なお殿様である。その由井正雪実家近くの食堂で桜えび丼を食べた。衣がほとんど無く、他の野菜も全く入れない、採れたての桜えびばっかりの丼である。子供の頃、桜えびといえばエビが食べられない貧乏な我が家の食べ物だと思っていたのだが、全くの勘違いだった。マルちゃんの天ぷらそばには必ず入っているし…。由井正雪にしても、桜えびにしても、地元に行かないと解らないものである。

 

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